DALIは、Degital Addressable Lighting Interfaceの略で、汎用性と拡張性を併せ持つ、照明制御の分野における国際標準の通信規格です。(IEC 60929) 異なるメーカーの製品間でも通信できることを目的とし、1999年にHelvarを含めたヨーロッパの照明メーカーが世界オープンプロトコルとして発表しました。
国内メーカーが採用している独自プロトコルとは違い、オープンプロトコルゆえの高い汎用性を有しています。DALI準拠の照明器具はメーカー問わず接続可能。構成機器 (センサー、スイッチ等) も、どのメーカーのものでも接続できます。
DALI準拠の器具は、DALIケーブルに沿ってお互いにメッセージを送ることができます。この双方向通信によって、マスターから照明の点灯状態、動作確認、消費電力の計測等が可能になり、単方向通信と比べ、システムの安全性、確実性が高く、照明でできる事の幅が格段に広がります。
マスタとスレーブを接続するコードは プラスとマイナスの区別がなく、無極性信号線を使用しているため施工ミスをすることがありません。配線方法も一筆書き配線等の特殊な施工方法は必要なく、終端抵抗を取り付ける必要がありません。このためどの部分からも枝分かれが可能で、増設や減設を容易に行うことができます。
DALI マスタは最大 64 個のスレーブを接続することができ、それら1つずつにアドレスを割り当てることができます。
スレーブを 16 組のグループに割り振ることができ,各グループに 16 通りのシーンを設定することができます。設定したシーンを時間に合わせて変更することもできます。
メーカ独自の制御方式に頼らない汎用性と拡張性が、DALIの大きな特長。
LED照明にDALIドライバを取り付ければ、照明器具メーカーや機種を選ばず制御することができ、
照明1灯毎に1~100%のスムーズな調光・設定変更が可能になります。
LEDドライバは屋内・屋外どちらにもお使いいただけます。スポットライト、ダウンライト、フロアライト、直管型ライト等、あらゆる照明器具に対応しています。
DALIドライバを導入することで、通常のLED照明がDALIデバイスとして認識され、一灯毎の詳細な制御が可能になります。
マルチセンサーと連動させることで、日中は太陽光の明るさや在席状況に応じて照明の明るさを調節でき、業務終了後にはマニュアル制御に切り替えることもできます。
調光ユニットが不要なので、調光盤のサイズを大幅に軽減できます。
512アドレス(灯)を制御する盤のサイズは400(mm)×400(mm)に抑えることが可能です。
従来の照明制御システムの場合、スイッチを増設する際には増設スイッチに対して新たに電源線を新設する必要がありました。
DALIドライバなら、負荷配線はそのままで、増設したスイッチにDALI配線をつなげるだけで工事が完了します。