企業の人材育成を活発に：人材開発支援助成金のご紹介
厚生労働省により、様々なキャリア形成やリスキリング支援の取り組みがされています。2025年問題に代表されるように、労働力、特にIT関連人材の不足も予測されており、「リスキリング」はその解決策として期待されています。
今回ご紹介する人材開発支援助成金は、従業員の能力向上やキャリア形成のために活用いただける制度です。
人材開発支援助成金とは
人材開発支援助成金は、厚生労働省が提供する助成金制度で、企業が従業員のスキルアップや職業訓練を行う際の費用を支援するものです。企業が人材育成に積極的に取り組むことで、従業員の能力向上やキャリア形成を促進し、企業の競争力を高めることを目的としています。
主なコースと特徴
■人材育成支援コース
従業員に対する職務関連の知識や技能習得のための訓練を支援します。
■教育訓練休暇等付与コース
有給の教育訓練休暇制度を導入し、従業員がその休暇を利用して訓練を受けた場合に助成します。
■人への投資促進コース
デジタル人材や高度人材の育成、労働者が自発的に行う訓練や、定額制訓練（サブスクリプション型）などを支援します。
■事業展開等リスキリング支援コース
新事業への進出、新商品開発、デジタル化などの人材育成を支援します。
活用事例
人材開発支援助成金を活用した事例をいくつか紹介します。
高度デジタル人材の育成
プロジェクトマネージャ試験対策講座を受講し、資格取得を目指しました。この取り組みにより、資格を取得した従業員はプロジェクト管理を担当することができ、管理職への登用も実現しました。また、資格を持つ人材がいることが、会社の強みとなっています。
IT分野未経験者の即戦力化
プログラミング講座を受講し、スマート端末上で開発に必要なプログラミング言語を習得しました。この取り組みにより、未経験者から一人前のSEに成長し、資格を持つことで自信を深めました。
自発的な職業能力開発訓練の支援
経費や賃金助成を受け、長期教育訓練休暇制度を導入。実際に語学学習のために利用した従業員が、外国人客の増加に対応でき、インバウンド向けツアーを新たに企画するなど、会社の利益にもつながりました。
助成金額や条件・内容はコースごとの申請資料をご確認ください。
参考ページ
まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
ご紹介している厚生労働省委託事業の「キャリア形成・リスキリング推進事業」では、個人向けにも情報提供やセミナーなどが開催されています。自分のキャリアパスを見直してみたり、新たな分野へ挑戦してみたり、考える機会にしてみてはいかがでしょうか。
調べてみるとほかにもリスキリング・リカレントを支援する事業がいくつもありました。興味がある方はぜひ調べてみてください。
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