横浜市役所 様
~環境に最大限配慮した低炭素型の市庁舎~ 横浜市は環境問題や超高齢化への対応など様々な社会課題に総合的に取組んで活力ある都市をつくる、国家戦略プロジェクトのひとつである「環境未来都市」に選定されています。 環境未来都市ヨコハマにふさわしい建物とするため、空調熱負荷の削減、空調・照明などにおける高効率機器の採用、自然通風・太陽光発電など自然エネルギーを最大限利用することにより、最高ランクの省エネルギー性能と快適性を両立した低炭素型の市庁舎を実現しています。
導入ソリューション
クラウドBEMS連携
クラウドBEMSとは「ビル・エネルギー管理システム(Building Energy Management System)」の略称で、クラウド上で、エネルギー消費動向と設備の効率状況の見える化を行い、省エネ活動と設備保全活動を支援するものです。 当社は、照明制御システムにおいて設備連携を行いました。マルチゲートウェイによる通信プロトコル変換
マルチゲートウェイとは、「ものを繋ぐソフトウェア」として、ソフトウェアによる通信プロトコル変換を実現したものです。これにより、クラウドBEMSからの設定情報に基づいて、照明制御を実現しました。接続構成概要
機器構成図

照明状態監視
照明制御管理システム上に登録された各設定情報(発停情報、調光情報、人感、明るさレベル)を取得し、現在の状況やエラー状態を問い合わせ、クラウドBEMSに反映させることができます。これにより、システムのリアルタイム監視を行うことが出来、安定稼働を行うことが出来ます。
在不在検知調光
人感センサーだけでは動きを検知しない場合、自動的に減光または消灯が行われることとなりますが、人の位置情報を検知する環境センサーとの連動により、人感センサーで動きを検知できなくても、人の在不在を判断することが出来ます。不在検知後すぐに消灯するのではなく、一定時間照度を抑えた省エネ調光に切換え、その後一定時間不在と判断された場合に、消灯させるなどの動作をプログラムすることが可能となりました。
明るさセンサー検知調光
照明制御管理システムに、明るさセンサーの値及び目標照度をもとに再生する調光率を計算し、在不在検知も考慮した照明シーン(動作)を実行することが可能となります。

お客様の声
横浜市役所様として、建物のコンセプトにおいて照明制御の役割は、どのように考えておられましたか。
本建物は、高層部は行政機能、中層部は議会機能、低層部は市民利用施設及び商業施設を配置として計画され、様々な運用や環境に応じて省エネルギーを図ることが求められます。
今回、照明器具の制御は、個別スイッチのほか、施設内照明の一括管理が可能なよう照明制御装置を配置し、自然光を積極的に活用するとともに、照度センサーや人感センサーの組み合わせにより、昼間の過剰照度や夜間の無人エリアの点灯を防ぎ、消費電力低減を図る設備であること、さらには、オープンプロトコルの採用により、特定のメーカーへ依存せず、各監視設備との連携を可能とし、ビル設備を総合的に監視・制御・保守できることが必要と考えました。
竹中工務店様に、照明制御に神田通信機を採用して頂けたポイントをお聞きしました。
オープンプロトコルで通信できることは、さまざまなIoT技術と建物が連動していく中で非常に重要です。
オープンプロトコルであれば、将来的な照明制御設備の更新に際しても、メーカーフリーのフレキシビリティがあることも利点です。
DALI制御はそれら要件に適合しており、横浜市役所でのクラウドBEMSとの高度な連携も含めて、重要な役割を担っていただきました。
横浜市役所
住所 | 神奈川県横浜市中区本町6丁目50-10 |
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事業概要 |
《敷地面積》13,142.92㎡ |
URL | https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/shichosha/keii/20210302174837975.html |