そのメール、本当に大丈夫?ーStop!迷惑メールー

毎年7月10日は日本データ通信協会が定めた「Stop!迷惑メールの日」です。以前の神田LABでご紹介していますが、最近ではなりすましメールによるウイルス感染被害が多く発生しています。今回は事例や対策についてご紹介します。

目次

こんなメールに要注意

迷惑メールの例

■スパムメール
受信者の意向を無視して大量に送り付けられるメールのことを指します。 最近ではメールだけでなく、ショートメッセージ、SNSで送信されるケースも良くみられます。 製品・サービスの紹介や出会い系・アダルト系サイトへの勧誘などが多くみられますが、 中にはウイルスが添付されているメールや、 悪質なサイトへ誘導しようとするメールもあるので注意が必要です。

■フィッシングメール
金融機関やショッピングサイト、宅配業者などに なりすましたメールを送り、そこから別のWebページへ誘導し、口座情報や登録情報を入力させるようなメールです。 ページにアクセスし、情報を入力してしまうと 、それらの情報が悪用され、金銭をだまし取られる被害が発生します。 本物とよく似たサイトへ誘導されることもあるので、注意が必要です。 特に暗証番号やパスワードの入力を求められた際には、すぐには行わず、必ずその機関へ確認するようにしましょう。

■ウイルスメール
メール自体にウイルスが含まれているものを指します。 メール自体、または添付ファイルにウイルスが含まれていることが多いため、 覚えが無いようなメールは開封しないようにしましょう。 また、パソコンのOS、ウイルス対策ソフトのバージョンが古いままでは、 すり抜けてしまうこともありますので、これらのバージョンを最新に保つことも重要です。

最近多いのはこんなメール

最近多い例が「実は差出人が違う」という例です。 「なりすましメール」とも呼ばれ、 受け取った経験のある方もいらっしゃるかもしれません。 実在するサービスや、過去に連絡を取ったことがある人物・会社を名乗り、 件名に「重要なお知らせ」や「支払いがされておりません」などと書かれています。 差出人や、これらの件名でつい開封してしまい、 ウイルスに感染、ばらまいてしまうという例が発生しています。

日本データ通信協会の迷惑メール相談センターでは実際に送られてきたメールの事例を紹介しています。
要注意メール | 迷惑メール相談センター

迷惑メールの対策方法

セキュリティツールの利用

ウイルス対策ソフト、セキュリティソフト、統合脅威管理(UTM)などのセキュリティツールにはメールのフィルタリング機能や、スパムメールのタグ付け、振り分けを行う機能がついていることが多いです。これらの機能を用いることで、迷惑メールを自動的にふるい分けてくれるため、誤って開封するリスクを減らすことが出来ます。

メールシステム側の設定

発信元や特定の語句などをキーにして、メールの振り分けや受信拒否設定などを行うことが出来ます。ご利用のメールソフトに含まれている迷惑メール対策の設定を確認してみてください。設定次第では受信しないようにする、特定のフォルダに振り分けてくれるようになります。スマートフォン、携帯電話の場合は契約キャリアの対策サービスを検討してみてください。

おかしいと思ったら確認

基本に戻るようですが、「何かおかしい」と思ったら、差出人に確認してください。最近では過去にやり取りしたメールかのように偽装された文面が使用されるケースが増えています。差出人の名前だけでなく、メールアドレス情報も確認しましょう。システム的な対策で除外できない攻撃は、「人の目」が重要になってきます。

 

 

まとめ

今回は「迷惑メール」についてご紹介しました。詐欺などと同じく、「自分は大丈夫だろう」と思っていても、URLをクリックしたり、添付ファイルを開いてしまったりしそうになるんですよね。「こんな事例がある」「最近のはこんなに本物そっくりなんだ」と知っておくだけでも、疑ってみるきっかけになります。社内で情報や事例を共有するのも大切ですね。

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