PPAPって何?政府も廃止する危なすぎる理由とは…
2016年に世界中で話題となった『PPAP』、そして現在再び『PPAP』が話題となっています。
別にふざけているわけではありません。とっても真面目な話なんです。
そんなPPAPが、再び注目されたその訳を調べましたので、独特のリズムに乗せてご紹介致します。
目次
リンゴもパインも関係ない?PPAPって?
そもそも『PPAP』とは一体何のことなのでしょうか。
『PPAP』とは
『PPAP』とは、ピコ太郎のヒット曲「ペンパイナッポーアッポーペン(Pen-Pineapple-Apple-Pen)」の略称にかけた造語で
Password付きZIP暗号化ファイルを送ります
Passwordを送ります
Aん号化(暗号化)
Protocol
の頭文字をとったものです。
政府や日本の多くの企業で実践されてきた、
①ファイルをZip形式で圧縮
②暗号化してパスワードをかける
③メールに添付、送信
④別のメールでパスワードを送信する
の手順で行うEメールにてファイルを送受信する際のセキュリティ対策方法です。
平井大臣が宣言した「脱PPAP」
2020年11月24日 平井卓也デジタル改革担当大臣は記者会見で、「PPAP」を内閣府と内閣官房で11月26日に廃止すると発表しました。
理由は、セキュリティ対策として不十分である点や、受け取り側の利便性の観点から適切ではないというものでした。
政府は以前から外部とのやり取りに『PPAP』方式を用いていました。そこから多くの企業が『PPAP』方式を取り入れており、マニュアル化しているようです。
PPAPの問題点
では実際『PPAP』にどのような問題があるのでしょうか。
①ファイルとパスワードが同じ経路で届く
PPAPはメールでファイル・パスワードを相手に送ります。ファイルを送るメールが窃取された場合、同経路で送っているパスワードも窃取されてしまう可能性があります。
通信経路上での窃取へは対策できないのです。
②ウイルスチェックが回避されてしまう
ウイルス対策ソフトなどでは、通常のZIPファイルはウイルスチェックができます。ですが、パスワード付きZIPファイルはファイルの解凍ができず、ウイルスチェックをスキップしてしまう可能性があります。
そのため、ZIPファイルを開いたらウイルスに感染してしまう…なんて危険性もあります。
編集部の感想
今回は今話題のPPAPについて、調べてみました。
社内でも話題になりつつあり、少し面白おかしく聞こえてしまいますが真剣に考える必要があると感じました。
記事を書くために別の『PPAP』についても調べていたのですが、もう5年前だったんですね…
これが1番の驚きでした…
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