クラウドPBXとは?仕組みやメリット・デメリットまで徹底解説!
昨今、働き方改革や感染症対策の観点からテレワーク等の柔軟な働き方が推進されています。その際に問題となるのが『連絡手段』です。今までは実際に会っていた人と会わずに連絡を取る手段となると『電話』が真っ先に思い浮かぶと思います。
でも電話をするにも自分の携帯で連絡をしたら通話料がかさんでしまうし、相手から連絡が来ても事務所で毎回事務員さんに取次ぎをしてもらう…それでは働き方改革とは言い難いでしょう。
そんな問題を解決できるのが『クラウドPBX』です。今回は『クラウドPBX』についてご紹介します。
目次
PBXとは?
まず、PBXとは「Private Branch eXchange」の略で「構内交換機」と呼ばれています。
主な機能としては外線電話・内線電話の発着信、拠点間同士の発着信を行えます。他にも不在転送や話中転送などの転送機能やパーク保留機能(PBXに繋がったどの電話機でも保留を解除できる機能)を使うことができます。
PBXの種類
現在利用されているPBXは、大きく分けて『オンプレミス型PBX』、『クラウドPBX』の2種類です。ここでは各PBXの特徴について紹介します。
オンプレミス型PBX
『オンプレミス型PBX』とは、PBXを自社内またはデータセンター内に設置し、システムの構築から運用までを自社で行う形態の事です。特徴としては、ハードウェアからソフトウェアまで自社で用意するためシステムを柔軟にカスタマイズすることができます。
オンプレミス型PBXはさらに2種類に分けることができます。
レガシーPBX
『レガシーPBX』とはPBXの中で最も古いタイプのPBXです。電話回線で各機器を繋いで電話システムを構築しています。特徴としては、1890年からありシステムとして成熟しているので安定した運用ができます。ですがオフィスの模様替えやレイアウト変更の際には機器の移動作業や再設定が必要になります。
IP-PBX
『IP-PBX』とは、主にLANケーブルで各装置を繋いで電話システムを構築しているタイプのPBXです。特徴としては、ネットワークを使うためネットワークに繋がる端末を幅広く使うことができます。ですがネットワーク機器が止まってしまった場合システム自体が止まってしまいます。
クラウドPBX
『クラウドPBX』とは今までは施設内に設置していたPBXをクラウド上のサーバーで利用可能にしたものです。インターネットに繋がれば利用ができるので従来のPBXのようにハードウェアを設置する必要がありません。
クラウドPBXはさらに2種類に分けることができます。
プライベートクラウド
『プライベートクラウド』とは、利用者ごとに専用サーバーを設けるものです。特徴としては、柔軟性の高い運用が可能なので今までの運用形態をあまり変えずに運用可能です。
パブリッククラウド
『パブリッククラウド』とは、1つのクラウドサーバーを不特定多数で共同利用するものです。特徴としては拡張機能は少ないが、プライベートクラウドと比べてコストダウンすることができます。
クラウドPBXで解決できる事
最初に私がなぜ働き方改革の問題解決にクラウドPBXが適していると言ったのか、詳しく説明していきます。
新しい働き方への対応を迅速に!
従来のPBXでは導入の際には機器の設置と配線の工事が必要でした。ですがクラウドPBXはインターネットに繋がることで利用でき設置場所も工事も不要なので、簡単にそして迅速に導入ができます。
運用体系にあった端末
従来のPBXでは電話機での利用が主でした。でもクラウドPBXは電話機だけでなく、ソフトフォンやスマートフォンでも利用が可能です。また端末を変えても運用体系を変えることなく運用できるため、今までと変わらずお使いいただけます。
経費の削減
クラウドPBXは、インターネットを使って電話のやり取りを行います。なので、離れた社員と電話をする際でも内線で通話を行うことができ、通話コストを大きく削減することができます。
取次業務からの解放
従来では事務所の固定電話で連絡を取り合っていたため取次業務が発生していました。ですがクラウドPBXでは、スマートフォンなどで直接担当者と連絡とれるため取次業務が必要ありません。
クラウドPBXの注意点
ここまでクラウドPBXについて解説してきましたが、クラウドPBXには注意点があります。それは運用形態や課題によって適したサービスがあるということです。
クラウドPBXはオンプレミス型のPBXに比べて機能が制限されています。そのため事前に現在の運用形態を把握し、それにあったPBXを選ばなければなりません。
まとめ
いかがでしょうか。クラウドPBXの大きな特徴としては『インターネット経由でどこでもどんな端末でも繋がること』です。インターネットに接続したことによっていくつかのメリットがありました。
働き方改革やクラウドPBX導入を考えている方はこの記事を参考にしてみてください。
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