光で整える体内時計。サーカディアンリズム照明の事例紹介

目次

サーカディアンリズムとは

サーカディアンリズム(概日リズム)とは、生物が持つ約24時間周期の体内リズムを指します。私たちの体内では、体温、血圧、ホルモン分泌などが1日の中で周期的に変化し、朝に活発になり、夜には眠りにつきやすい状態へと調整されています。

実は人間の体内時計は厳密には24時間よりも少し長いと言われています。そのため、光、食事、運動などの日常的な活動によって、この体内時計を調整する必要があります。

光とサーカディアンリズム

「朝、カーテンを開けて朝日を浴びるとすっきり目覚める」や「寝る前にスマートフォンを見なくなったらぐっすり眠れるようになった」といった話を聞いたことがあるかもしれません。

実は、体内時計を24時間に調整するために非常に重要な役割を果たすのが「光」です。特に現代社会では、スマートフォンやディスプレイから発せられるブルーライトが、脳に昼間と同じような刺激を与え、寝つきを悪くしたり、体内リズムを乱したりする原因になることが問題視されています。

サーカディアンリズムに基づいた調光

弊社では、光の色や明るさを時間帯によって調整し、サーカディアンリズムに基づいて制御を行う照明システムをいくつかのシーンで導入しています。

サーカディアンリズムに基づいた調光の事例

明石仁十病院

入院病棟は時間の変化を感じづらい環境のため、光を使って患者様やスタッフが時間の流れを感じられるよう工夫した照明を採用しています。

医療法人公仁会 明石仁十病院様 導入事例

麻布台ヒルズ森JPタワー

照明によって場所ごとの印象を演出するとともに、時間の移ろいを感じ取れるシーン設定を導入しており、快適で心地よい空間づくりを実現しています。

麻布台ヒルズ森JPタワー様 導入事例

まとめ

今回はサーカディアンリズムを活用した調光の事例をご紹介しました。「サーカディアンリズム」というワードはなじみがないかもしれませんが、「朝日を浴びる」「寝る前は照明を少し暗く」とかのお話はご存知の方も多いですよね。環境に合った光を意識したりするだけでも体が楽になるかも。皆さんも、自分のライフスタイルに合った光の使い方をぜひ試してみてくださいね!

 

参考

健康日本21アクション支援システム Webサイト(厚生労働省)

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